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思う存分に完結済みの漫画を読んで自由に感想を投稿するブログ。

漫画『僕だけがいない街』全8巻を一気読みした感想

漫画『僕だけがいない街』は直後に起こる『悪いこと』の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムスリップしてしまう特殊能力『リバイバル(再上映)』を持つ主人公の物語。

 

知ったのはTVアニメ化された時だったかな。1話を少し見て、興味を持ちつつも完結待ちで放置していた。珍しく名前を覚えている程度には強い興味があったから、もう少し早く読むべきだったかも。

思っていたとおり、実に良い作品だった。読む価値はある。

 

小説のような流れ・構成・展開で、漫画ではなく小説で読める良い物語を読んだ感じだった。途中で「あれ?原作小説がある?」と考えた程度に小説的な空気がある。うまく説明できないんだけれども。気に入った理由のひとつ。

 

その影響なのか「漫画よりも小説に寄っているかな」と感じるくらいには言葉が目立っている点も良かった。十分な言葉があるから、考えや内面を良い感じに追えて、良い感じの没入感を味わえて、読んでいて楽しかった。

 

登場人物になった気分って程ではなかったけどね。透明人間になって近くで見ているような感覚はあった。超能力的な能力も主人公のリバイバルくらいで、そのリバイバルも影が薄い。まるで現実にありそうで、日常を感じさせる風に話が進んでいく点が良かったのかもしれない。

 

ただ、いくら十分な言葉があると言っても、あくまで本編は主人公と真犯人の物語だから、他の人物に関しては薄味になっている。だから物足りない人は物足りないかもしれない。でも、あったらあったで蛇足に感じたかもしれないし、主人公と真犯人以外は薄いと感じる点を悪いとは思わなかったな。必要なら外伝を読めばいいだろう。

 

あと、場面の選択というか、視野の選択というか、視点の選択というか、そういう感じのヤツが気に入った。なんて言えば正確なのか分からないけど、楽しませてくれる絵だった。

 

以上で感想終わり。

ちなみに、アニメ版はアニメ版で良い出来だった。ただまあ、漫画を読んだ後だと物足りない感じが強い。端折ってるから描写が足りないのかな・・・。それでも良い出来だと感じたんだから、担当した人達の能力の問題というよりは尺の問題なんだろうし、12話じゃなくて追加で数話あったら最高のアニメだったのかも。モッタイナイ。

 

とりあえず漫画版を強くオススメしたい。