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思う存分に完結済みの漫画を読んで自由に感想を投稿するブログ。

漫画『ダイの大冒険』全37巻を一気読みした感想

漫画『ダイの大冒険』は『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観・設定を元にした漫画作品。

面白さは覚えていたんだけど、内容を見事に忘れていたから再び読んでみることにした。覚えていた面白さは間違いではなかった。

 

でも、当時とは違った面白さを感じた気がする。今回の再読で特に気に入った点は魔法使いポップと元魔王ハドラーの成長・変化だったんだけど、前回は違った気がするんだよね。子供らしく技と戦闘で熱くなってたのかな。親になることがあったら、主人公の父バランのことも好きになりそうだ。

 

何にせよ魔法使いポップと元魔王ハドラーの成長・変化は良いものだった。

 

始めのポップは臆病で逃げ回ってばかりなんだよ。当然と言わんばかりの勢いで主人公を置いて逃げる。まさしく臆病を絵に描いたような存在だった。でも、少しずつ成長していって、少しずつ勇気を覚えていって、勇気を与えられる人間になっていく。頑張って頑張って臆病な人間から確かな勇気を持つ人間に成長する。こういう道を歩みたいもんだよな、と思わせてくれる良いキャラクターだった。

 

ハドラーも始めは器の小ささを感じさせる本当に小物感しかないヤツだった。こいつは本当に人間臭くて、人間臭い理由で失敗して失敗して失敗して失敗して、もう限界まで失敗しただろって頃から命がけで主人公を倒そうと魔族らしい覚悟を持つようになって、実に魔族らしい方法で成長して、最終的にラスボス以上の魔王らしさを持つ存在になる。この行き着いた魔王の風格と過程が良かった。これでこそ魔王って感じがする。バーンは魔王ではなく魔神って言葉がしっくりくるし、大魔王って言葉も腑に落ちないし、やっぱり変化したハドラーにこそ魔王って言葉が相応しい。

 

あとはフレイザードとザボエラの2人は際立った魅力があったな。

 

フレイザードの「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ・・・勝つのが好きなんだよォォッ!」は彼を象徴する最高の一言だったし、あらゆる点が素晴らしく魅力的な悪役だった。ザボエラは終始汚かった。一言でいうなら小物であり、更にいうならドロネズミを思わせ、どこまでも纏わりつく汚さを持つ素晴らしい悪役だった。

 

名言・名場面も沢山ある。

 

そりゃ37巻もあるんだから、名言や名場面くらいあるんだけども。物語の大筋から良いと感じた場面を少し挙げるなら、最終決戦の場が現れる場面、そこに呪文の発動からルーラで移動していく場面は「おお!ゲームだ!ドラゴンクエストだ!」と感じたから気に入っている。台詞だと「・・・・・・知らなかったのか・・・? 大魔王からは逃げられない・・・!」が同様にゲームっぽくて気に入ってるかな。他にも画像にして共有したくなる言葉・場面が沢山あった。

 

とにかく、ちょっと古い作品だけれども、漫画好きな人なら大人でも子供でも楽しめると思う。本棚に入れとくのも良いし超おすすめ。